【地震について知ろう!】南海トラフ巨大地震・首都直下型地震に備えて。

近年、熊本地震、大阪地震、北海道地震と大規模な地震が立て続けに起こっています。

地震の怖さというのは、地震そのものによる揺れもさることながら、いつ来るのかわからない恐怖と、地震による津波や火災、原発事故、噴火などの二次災害です。

まだ皆さまの記憶にも新しい東日本大震災においても、津波、火災、原発といった二次災害によって日本中をパニックに陥れ、残念なことにとても多くの犠牲を払うことになりました。

「また、あの巨大地震が来たら…」

「自分の住む地域で巨大地震が起きたら…」

と、考えると、地震への対策を取っておくことに越したことはありませんし、地震に関する知識を身につけておくことに損はないと思います。

本記事では地震に関する基礎知識と万が一の事態に備えての対策について解説して参ります。

【災害時の対策は万全?】もしものときの為に備えておくべきもの。

2018.09.16

地震の歴史(日本)

「歴史は繰り返す」というように地震もある周期によって繰り返されるものです。

まずは、歴史から地震を学んでいきましょう。

1885年以降に起きた巨大地震

とはいえ、過去に日本で発生した地震を挙げるとキリがありませんので、近代的観測体制の整備が開始された1885年以降の巨大地震(マグニチュード8クラス以上)を挙げていきたいと思います。

  • 1891年 濃尾地震 M8.0 死者・行方不明者7,273人
  • 1896年 明治三陸沖地震 M8.2〜8.5 死者21,959人
  • 1911年 喜界島地震 M8.0 死者12人
  • 1918年 択捉島沖地震 M8.0 死者24人
  • 1923年 関東大震災 M7.9 死者・行方不明者105,385人
  • 1927年 北丹後地震 M7.3 死者2,925人
  • 1933年 昭和三陸地震 M8.1 死者・行方不明者3,064人
  • 1943年 鳥取地震 M7.2 死者1,083人
  • 1944年 東南海地震 M7.9 死者・行方不明者1,223人
  • 1945年 三河地震 M6.8 死者・行方不明者2,306人
  • 1946年 南海地震 M8.0 死者・行方不明者1,443人
  • 1948年 福井地震 M7.1 死者・行方不明者3,769人
  • 1952年 十勝沖地震 M8.2 死者・行方不明者33人
  • 1958年 択捉島沖地震 M8.1
  • 1963年 択捉島沖地震 M8.1
  • 1968年 十勝沖地震 M7.9 死者・行方不明者52人
  • 1969年 色丹島沖地震 M7.8
  • 1983年 日本海中部地震 M7.7 死者104人
  • 1993年 北海道南西沖地震 M7.8 死者・行方不明者230人
  • 1994年 北海道東方沖地震 M8.2 死者・行方不明者11人
  • 1995年 阪神淡路大震災 M7.3 死者・行方不明者6,437人
  • 2003年 十勝沖地震 M8.0 死者・行方不明者2人
  • 2011年 東日本大震災 M8.4(日本で観測史上最大) 死者15,895人
  • 2015年 小笠原諸島西方沖地震 M8.1
  • 2016年 熊本地震 M7.3 死者258人

(※気象庁マグニチュードを参照)

 

ざっと、過去約140年間の巨大地震を振り返りましたが、やはり近年だと阪神淡路大震災東日本大震災が悲惨な結果となっております。

また、100年ほど前まで遡ると、関東大震災明治三陸沖地震といった、東日本大震災を上回るレベルの規模の地震も存在していました。

地震は同じ場所で繰り返される

過去の地震の流れを見てもわかるように同じ場所(震源地)で何十年置きかに繰り返されているのがわかります。

例えば、十勝沖地震、択捉島沖地震は、過去100年の間でマグニチュード8クラスの巨大地震が3回も起きています。

他にも、2016年に発生した鳥取中部地震(M6.6)は、1943年にもマグニチュード7規模の大地震が同じ鳥取県で起きていますし、東北大震災の震源地である三陸沖では、1896年、1933年と、同じ三陸沖を震源地として、死者数千〜数万人という巨大地震が発生しています。

このように、過去140年間の巨大地震だけを見ても、同じ場所で地震は繰り返される傾向にあることがわかりました。

地震が起きる仕組み

では、なぜ同じ場所で地震は繰り返されるのか?地震が起きる仕組みについて簡単に解説します。

皆さんおそらく地震が起きる仕組みはなんとなく理解されていますよね。

地震が起きる仕組みには「プレート」が関係しています。

プレートとは、地球の表面を覆う硬い板状の岩盤のこと。

そしてそのプレートには「大陸プレート」と「海洋プレート」があります。

年間数センチ単位で、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むことで、何十年何百年と溜まった引きずりに耐えられなくなり、反動で跳ね上がります。その時に起こる振動が我々の住む地上に地震となって現われるのです。

そして、下図のように、日本においては複数のプレートが交わり複雑な力がかかっていることで、世界でも有数の地震多発地帯となっているのです。これが地震大国と言われる所以です。

出典:気象庁HP

そして、地震が起きる仕組みにはプレートどうしによって起こる地震だけでなく、プレートの内部に力が加わって発生する地震もあります。それが下の図のような「陸域の浅い地震」「沈み込むプレート内の地震」です。


出典:気象庁HP

これらは、プレート境界の地震よりも小規模レベルの地震が多いようですが、人間の居住地域の近いところで発生するため、大きな被害を伴うこともあるようです。

要するに、地震が発生する原因は「プレート」にあり、海洋プレートが大陸プレートに沈み込むことによって起きる地震プレート内部で力が加わって起きる地震の大きく2種類に大別されるというわけですね。

そして、同じ場所で繰り返されるのは、プレートの「沈み込み」と「跳ね上がり」の繰り返しによるものだったのですね。

南海トラフ巨大地震・首都直下型地震

今後、発生する可能性が高いと言われている巨大地震は、

  • 首都直下型地震
  • 南海トラフ巨大地震

です。

どちらも想定されている被害は、あの東日本大震災を上回ります

それぞれどんな地震なんでしょうか。

首都直下型地震

首都直下型地震とは、

国の有識者会議は2013年、30年以内に70%の確率で起きるとする首都直下地震の被害想定を発表。首都中枢機能への影響が大きい都心南部直下地震がマグニチュード7・3の規模で起きた場合、首都圏1都3県で死者2万3千人、建物61万棟が全壊や焼失、経済被害は95兆3千億円にのぼるとの推計を出している。(引用:コトバンク)

最悪の場合、2万3千人という東日本大震災を上回る想定死者数が発表されているので、いかに大規模な地震かが窺えます。

 

関東の大地震には2種類あり、「海溝型」と「直下型」です。

 

海溝型は、フィリピン海プレートの上の境い目が揺れて発生する地震で、1923年に発生し歴史上最悪の犠牲者を出した関東大震災タイプの地震です。海溝型の大地震は200−400年間隔で繰り返し発生するとされており、関東大震災の前に遡ると1703年の元禄関東地震になります。

なので、この海溝型の地震は前回の関東大震災から考えるとまだ先の話になりそうです。

 

しかし、今後マグニチュード7クラスの大地震が関東を襲うとされているのが、もう一つのタイプである「直下型」です。

直下型の地震が来る周期は割とスパンが短く、海溝型タイプの1703年に発生した元禄関東地震から1923年に発生した関東大震災までの間に直下型の地震は6回発生しました。

海溝型の地震の間隔の間に直下型の地震が36年に1回のペースで起きているため、いつ来てもおかしくないところまで緊迫している状況なのです。

南海トラフ巨大地震

そして、過去の世界の歴史を見ても最悪の地震被害でなるであろうと言われているのが、南海トラフ巨大地震です。

南海トラフとは、下図のような、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」といいます。

出典:気象庁HP

南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。

 

中でも、南海トラフ地震の一つ、「東海地震」は駿河湾から静岡県の内陸部を想定震源域とするマグニチュード8クラスの地震です。この地域では1854年の安政東海地震の発生から現在まで160年以上にわたり大規模地震が発生しておらず、「東海地震はいつ発生してもおかしくない」と考えられてきました。

 

南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています(下図参照)。

また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。

出典:気象庁HP

そして、2013年に行われた内閣府の有識者検討会では、「南海トラフ」を震源域とするマグニチュード(M)9・1の最大級の地震が起きた場合、最大32万3千人が死亡し、238万6千棟が全壊・焼失するとの被害想定を公表しています。

2018年、土木学会は、20年に及ぶ経済的被害は1410兆円に上るとの推計を公表し、「国難」レベルの災害になるとして、対策の強化を進めるべきだとしています。

災害グッズ・防災セットで万全の備えを!

と、このように、今日明日起きてもおかしくない巨大地震が2つも控えています。

特に南海トラフ巨大地震は過去の歴史を振り返っても例を見ない地震です。

自然の脅威は、いつも人間の想像をはるかに上回って来ます。

防災セットなどの準備をしていない方は今すぐにでも揃えておきましょう。

自分が住む地域の避難場所を把握しておき、地震を想定した避難訓練を行っておくことも大切です。

備えあれば憂いなし!

いつ巨大地震が来ても怖くないよう、しっかり備えておきましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です